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WiMAXを解約する前に必ず確認すべき4つの原因と対処法
Wi-FiとしてWiMAXを使っていて、「解約する!」と決めたとします。
でも、実はいきなり解約すると、様々なデメリットがあることは知っていましたか?
「実は解約する必要がなかった…」「お金取られた…」
そんな声をWiMAXの利用者からよく聞きます。
そこで、この記事では、WiMAXを解約する前に知っておくべきことを、解約したい動機ごとに説明します。もしかすると、解約前に問題を解決することができるかもしれませんよ!

フリーランスのITエンジニア、ライター。日々自宅でWiMAXを使い作業。電波が落ちることがないWiMAXは非常に使い勝手がいいと思っている。
目次
よくある解約の動機1「ルーターの調子が悪いから解約したい。」
「あれ、このごろルーターの調子が悪いな…解約してしまおうか…」
ちょっと待ってください!それ、そもそも解約しなくても済む可能性が高いです。
ルーターの調子が悪い時に考えられる原因は主に3つあります。まずは、一つ一つ解説します。
原因その1 通信規制がかかっていた

WiMAXを扱っているプロバイダは、たいてい、通信量に制限をかけています。
「そんなことないよ、通信量無制限だもの」という方もいらっしゃるかもしれませんが、「無制限」であっても、実は、「3日で10GBを超えたら通信速度を制限する」という規制がかかっていることはよくあります。
【速報】2022年2月 WiMAX公式サイトよりメインプランに関する「3日間で○○GB」という文言が削除され、制限が緩和されました。
もう一度、プロバイダのサイトをみてください。自分がどれだけ通信量を使っているか分かるサイトがありますので、ひとまず、そこで通信量を確認しましょう。もし直近3日でプロバイダの定めた通信量を超えていたら、速度制限がかかっていて調子が悪いように見えただけだった…ということになります。
原因その2 電波が悪い場所で使っていた

WiMAXは、携帯電話と同じように電波を拾って、そこから家の中のスマホやパソコンにWi-Fi接続をする仕組みになっています。
だから、当然、ルーターを電波の届きにくい悪い場所に設置すると、ルーターが十分に能力を発揮することができません。
また、ルーターからスマホまでの位置関係による影響もあります。通信データをスマホまで届けてくれるルーターからの電波を受け止められないような場所でスマホやパソコンを使った場合、機器の調子が悪いと勘違いしてしまうこともあります。
WiMAXを使う際には、次の2点に注意してください。
- ルーターは必ず電波の良い場所にのみ設置する(窓際がベスト)
- ルーターからの距離を考えて使用する
例えば、家の1階にルーターを置いて、2階でスマホやパソコンを使う場合などは、電波を増幅させる中継器の使用を検討してください。
原因その3 ルーターが故障していた

- ルーターのバッテリーがすぐに切れる
- 頻繁に再起動してしまう
これらの場合は、ルーターに寿命が来ているのかもしれません。
特にバッテリーは、精密電子機器で最も劣化しやすい部品なので、これがダメになって電子機器はよく不具合を発生するようになります。
また、再起動を繰り返す場合は、内部の電子部品になんらかの理由による故障が考えられます。
Wi-Fiの規格は年々アップデートされているので、ルーターが古い場合には、新しいスマホやパソコンとの相性が悪くなることもあります。Wi-Fiの規格は実に様々な、細かい違いのものが乱立しているので、機器のメーカーと言えども、完全に互換性を取るのが難しいこともあるのは事実です。
ルーターのWi-Fiの規格とスマホやパソコンのWi-Fiの規格を合わせるのがベストでしょう。新しい機種同士を使っていれば、たいていの場合は規格が合っています。
もし、故障かなと感じた場合は、素直にルーターの機種を変更してください。解約までする必要はありません。
原因1~3に共通して言えること「プロバイダを乗り換えるという手段もあり」
ところが、1~3に共通して言える対処法は、他社のプロバイダに乗り換えることなのです。
- 通信規制がかかっていた場合 → もっと緩いプランがあるプロバイダへ乗り換える
- 電波が悪い場合 → 電波自体は各プロバイダ共通だが、使用機種の性質による違いがあるため乗り換え特典を使いルーターを0円で変えてしまっても良い。
- ルーターが故障している場合 → この機会にもう少し安いプロバイダへ切り替えて、同じく乗り換え特典により新しいルーターを0円で貰う
解決方法は決して1つだけではありません。もし、ルーターの調子が悪いと感じたら、まずはこれまでに解説した方法を試したあと、別のプロバイダへの乗り換えを検討してもいいでしょう。
よくある解約の動機2「プランに不満を感じている。」

「もう高いし、WiMAX解約してしまおうかな…」
ちょっと待ってください。「高い」って本当ですか?
WiMAXのプロバイダは様々なプランを用意しています。中には今契約しているプランより安いものもあるはずです。あまり通信量を使わない人には通信料は少ないけれども割安なプラン、通信量が多い人には通信量無制限のプランが必ずあります。契約するプランを見直しましょう。
また、WiMAXを扱うプロバイダは本当にたくさんあります。様々なプロバイダのプランを見比べましょう。同じ通信量、通信速度で、もっと安いプロバイダがあるかもしれません。
そして、見落としがちなのが「不要なオプションを契約していないか?」という点です。
スマホのプランと一緒で、WiMAXのプランにも様々なオプションが付けられます。
例えば、「ルーター破損時無償交換オプション」といった名称のオプションがあるプロバイダもありますが、そもそも家の中に設置する設置型のルーターで、水濡れなどの心配もない場合、あまり付ける必要のないオプションですよね。
最初に契約するとき「よく分からずにオプションを付けてしまった。」なんて方もいるでしょう。オプションを見直してみると、料金の節約につながりますよ。しかも馬鹿にできないくらい節約できる場合がほとんどです。自分にとって不要なオプションはすぐに解約しましょう。
よくある解約の動機3「ルーターをなくしてしまったから使えない。」

ルーターを紛失した場合は、まずはプロバイダに問い合わせましょう。ルーターを紛失しても、新しいものへと取り替えてもらえれば、そのままWiMAXを継続的に利用できます。ただし、新しい端末の代金がかかりますので、この機会に他のプロバイダへ乗り換えてしまっても良いかもしれません。
よくある解約の動機4「もうWiMAXを使わない。」

「もうWiMAX使わないしなあ」と思っても、解約するタイミングは今ではないかもしれません。
WiMAXのプロバイダは、たいてい解約金を設定しています。例えば2年間使用し続けるという契約になっている場合、2年を待たずに解約すると、月額使用料よりも高い解約金を請求されることがあります。
乗り換える場合は、他社プロバイダの特典を使って違約金を代わりに負担してもらうことができますが、ただ単にWiMAXを解約したいだけの場合は、慎重な判断をしてください。場合によっては、時期を待って解約したほうが安く済むかもしれません。(解約金に関する詳細はこちら)
それに、いきなりWi-Fiがなくなったら困るのではないでしょうか。WiMAX以外のWi-Fiに乗り換えて、うまく動作しなかったらパソコンなどが使えなくなります。そのためにも、Wi-Fiの移行期間中はWiMAXも手元に置いておくのがベストです。新しいWi-Fiに不満がある場合、またWiMAXに戻ってこれます。
また、サポート窓口の体制の違いがあります。某無制限Wi-Fiの誰もが知っている通信業者は、サポート窓口が全て「電話」であり、電話以外のアクセス手段はありません。
筆者の実体験ですが、電話しかないのは非常にイラつきます。「メールでアクセスできない」「サイトから問い合わせられない」というのは、先方の営業時間内にかけないといけないので、時間に融通がききません。そしてその電話も、つながるまでに長い時間待たせられることがほとんどでした。
これが嫌でその業者から乗り換える人は大変多いと聞いています。筆者もその一人です。
しかし、WiMAXのプロバイダなら、サポート窓口が電話のみでアクセスということはありません。この点について、解約してから後悔することのないようにしてください。
一時の勢いで解約をしてしまうと、あとで後悔する可能性が高い

この記事では、WiMAXを解約する前に気を付けるべきポイントについて解説してきました。知らなかったこともあったのではないでしょうか?
これまでに紹介してきた通り、一時の勢いだけで解約すると損をする確率は多分にあります。
Wi-Fiはインフラなので、その使い勝手には誰もがこだわります。しかし、インフラだからこそ、検討しなければならない点が多くあるのです。特に、同じインフラでも様々な業者が提供している内容を比較しても、電気やガスとは異なり、またWi-Fiの性能自体も機種によってかなり差があります。
もしWiMAXに不満を感じても、それはWiMAX自体をやめるということにはならないかもしれません。解約する前に、もう一度、冷静になって別の選択肢を考えることも大切です。