WiMAXの愛用家たちが基礎知識や魅力をお届け!!
WiMAXを10年利用した男のレビュー 繋がりにくい場所も
- 自分が普段使っているWebサービスを何のストレスもなく利用することができるのか?
- もし通信制限にかかってしまったら、一体どれくらいまで遅くなってしまうのだろうか?
WiMAXを利用すべきかどうか悩んでいる方の中には、利用可能エリアや通信速度について知りたいと考えている人が多いことでしょう。
そこで、今回は、旧WiMAX時代から約10年間に渡って、自室・外出先の屋内外で、毎日24時間WiMAXを用いた生活を送ってきた私が、ただ単に公表されている数字をみるだけでは分からない実際の使用感をレビューしていきたいと思います。
私がいま現在使っているルーターは2020年1月に購入した「Speed Wi-Fi NEXT WX06」です。

コンサルタントとして独立して10年になる自営業のため、仕事の開始終了、プライベート時間との境目が曖昧で、ほぼ24時間WIMAX2+を使ってネットにつなげています。
目次
まずは、主な生活圏の利用可能エリア3か所をレビュー

使用場所 | エリアの詳細 | レビュー |
部屋(自室兼事務所) | 政令指定都市の中央駅(*)から1.5キロ以内のマンション。3階角部屋/RC構造で隣の物音が気にならない防音性あり | 問題なく使えます。 |
外出先(屋外) | 政令指定都市の中央駅から半径3.5キロ以内にある公園などのベンチ | 問題なく使えます。 |
外出先(建物の中) | 政令指定都市の中央駅から半径3.5キロ以内にある駅や、図書館などの公共施設の建物の中 | 問題なく使えます。 |
今主流になっているWiMAX2+(回線)は、旧WiMAXに比べて確実に利用可能エリアが広がっています。自室・出先の外・出先の屋内共に、これら生活圏内であれば、地方でも十分に活用することができています。
実際に体験したWiMAXが繋がりにくいケース

結論から言うと、WiMAXはどの場所でもストレスなく使用できるわけではありませんでした。コンクリートの建物や、地下鉄の中、周囲が山に囲まれている地域など、直線的に進む電波の仕様上、障害物が多い場所では回線が繋がりにくくなります。
私が、実際に体験した「WIMAXが繋がりにくかったケース」は以下のものです。
繋がりにくいと感じた場所 | レビュー |
政令指定都市の中央駅から3.3キロ離れた標高130mに位置する有名観光地 | 全体的に通信速度が遅く、場所により通信が途切れました。 |
政令指定都市の中央駅から半径3.5キロ以内にあるメイン商店街に位置するコーヒーチェーン店の奥まった席(*) | 通信速度が遅くなり、最悪通信が途切れる席もありました。 |
政令指定都市の中央駅から90キロ離れた地方漁港(周り山に囲まれた僻地)の木造旅館の中 | 繋がりませんでした。 |
政令指定都市の中央駅から100キロ離れた山間部入り口の木造住宅の中 | 通信速度が明白に遅くなりました。しかし途切れるまではいかず、動画を見る以外に支障は多くありません。 |
(*) 但し、ほぼ同じ位置にある異なるコーヒーチェーン店では支障なく使えたので、場所的な問題より、建物の構造とWIMAXの相性に問題があったと思われます。
地方都市の平地(車の中)や政令指定都市の中央駅から70キロ離れた山間部入り口(車の中)では、問題なく使用できたので、障害物が多いエリアに出かける際には注意が必要です。
つながりにくいエリアでの「臨時的」対処法
ハイスピードプラスエリアモード(LTEオプション)が使えるので、一時的にそちらに切り替えてください。ただし、あくまでも臨時的な対処法に過ぎませんので、通常使用は避けてください。
ハイスピードプラスエリアモードを使って、月7GBの制限にかかると最大通信速度が最大128kbpsとなります。これは3日10GB制限のスピードの約10分の1で、サイトの閲覧やメールの送受信でさえ不便になる速度です。しかもこの速度制限が月末まで継続するので、その月は、WIMAXがほぼ使えなくなります。
繋がりにくいエリアかどうかを事前に確かめる方法
UQ WiMAX(公式)では、15日間の無料お試しサービスを提供しています。「Try WiMAX」を利用して、自分の生活圏内での使用感を確かめてみてください。
ただし、日本国内に在住の20歳以上の方が対象となり、お申込みにはクレジットカード情報の登録が必須です。(実際に利用される方も20歳以上であること)
速度制限に関するレビューについて

速度制限の条件 | 制限速度 | 速度制限の期間 |
ギガ放題プランで3日に10GB以上を利用 | 概ね1Mbps | 翌日18時頃~翌々日2時頃にかけて制限 |
ギガ放題プランで月に7GB以上をハイスピードプラスエリアモード(LTEオプション)を利用 | 最大128kbps | 月末まで |
概ね1Mbpsの実際の使用感 |
ウィンドウを開くスピードがストレスを覚えるほど遅くなる場合があります。自宅でウィンドウをたくさん開いて仕事をする場合、作業効率が明らかに悪くなります。速度制限にかかるのはできるだけ避けたいところです。動画配信も読み込むのが明らかに遅くなります。 |
【速報】2022年2月 WiMAX公式サイトよりメインプランに関する「3日間で○○GB」という文言が削除され、文字通り無制限の時代へと突入しました!プロバイダの詳細はトップページをチェック
そして、総務省による「日常使用するwebサービスをどの程度使うと速度制限にかかるのか?」という目安は以下のようになっていますが、
利用内容 | 使用通信量目安(各社HP等を参考に総務省作成) |
サイト閲覧(1ページ) | 0.3MB程度(1GBで3,300ページ) |
メール送受信(1通) | 0.5MB程度(1GBで2,000通) |
地図アプリ(10分) | 1MB程度(1GBで1,000回) |
標準画質の動画視聴(1時間) | 300~500MB程度(1GBで2~3時間) |
しかし、実際の使用量はもう少しシビアのように思います。
実際に体験している使用量の個人的感覚 |
1サイト閲覧で使用量10MB(0.01GB) |
速度制限を未然に防ぐ方法としては、やはり、15日間無料で試せる「Try WiMAX」サービスを利用し、実際にデータの通信量を測る手段が一番だと思われます。
ほぼ24時間WiMAXを使用している私の1日の使用量

実際に使用している時間(*) | 実際の1日の平均使用量 |
部屋(自室兼事務所)だけで1日平均12時間 | 1.5~2GB程度 |
出先(屋外)で1日平均1~2時間ほど | 0.5GB程度 |
出先の建物中で1日平均2~3時間ほど | 0.5~1GB程度 |
日々、15時間~17時間ほどWiMAXを使用しており、1日の平均使用量はおよそ2.5GB~3GB程度です。したがって、3日間で10GBを超えることは滅多にありません。
仕事柄、常にインターネットで情報収集をおこない、メールやエクセル等によるデータの送受信をおこなっている時間が長いですが、動画配信サービス等については、1日に1時間未満の使用に留まります。
最後に

まとめると、以下のような人にWiMAXはオススメできると思います。
- 生活圏、仕事圏がある程度決まっている人
- 毎日24時間使いたいと思っているが、動画配信サービスをあまり使わない人
- 特定の期間に大量のデータをやり取りする必要のない人(3日で10GB未満)
WiMAXは便利ですが、3日で10GB以上のデータの送受信が発生すると厳しい速度制限に引っ掛かってしまいますので、その点にだけは注意してください。
以上、WiMAXに関するレビューでした。