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WiMAXが無制限というのは嘘?ホントはどうなのか使用者が解説
「ギガ数」などと言われることもある、一月あたりのデータ通信容量。今やスマートフォンを利用している大多数の人にとって馴染みのあるものだと思います。
SNS上でたくさんの投稿画像・動画を見たり、Youtubeをはじめとした動画サービスを利用する上で切っても離せない問題です。モバイルWi-Fiを利用するにあたってこの周りの詳細が一番気になるという方も多いのではないでしょうか?
WiMAXの契約プランの中には「ギガ放題プラン」といういかにも使いたい放題のようなものもあります。しかしその実態はどうなのか?無制限なんてほんとは無いのではないか?という方へ、通信量に関する情報を解説していきたいと思います。

文章を書くのが好きです。WiMAXはギガ放題プランで2年使用。
目次
無制限プランは本当!しかし規制はある

結論から言うと、使いたい放題のプランは実際にあります。冒頭でも軽く触れた「ギガ放題プラン」とそれ以上に快適な通信が可能な「ギガ放題プラスプラン」がそれにあたります。
WiMAXはWebサイトや動画を閲覧するにあたってストレスを感じない程度の通信速度が出ます。その快適性がモバイルWi-Fiで、かつ無制限で実現できるというのはとても魅力的な話ではないでしょうか?実際、筆者もこの点が素晴らしいと感じWiMAXを愛用していました。
しかしながら、使用する上での制限が全く無い訳ではありません。それでは、どう使えばどのような制限を受けることになるのか、具体的に解説していこうと思います。
どれくらいの使用で規制がかかるのか?プラン別の許容量など

これまでの項目で既に名前を挙げたものもありますが、WiMAXには3つのプランがあります。
WiMAX(ワイマックス)料金プラン | 【公式】Broad WiMAX
「ギガ放題プラスプラン」「ギガ放題プラン」「ライトプラン」です。それぞれの月間データ容量と制限について見ていく前に、WiMAXのオプション機能である「プラスエリアモード」についても軽く解説しておきます。
「プラスエリアモード」とは、通常のWiMAX回線に加えて「4G/5G」回線を併用するモードのことです。どうしても通信をする上で場所による電波の強弱というのが生まれてしまうのですが、それを2種の回線(場所に応じて自動で切り替わる)を用いて標準モード以上に高速・安定したものにします。
この「プラスエリアモード」の制限もプランによって変わってきますので、そちらも併せて紹介していきます。
1.ギガ放題プラスプラン

まずは「ギガ放題プラスプラン」。一番快適な通信が可能なプランであり、月間データ容量は無制限です。しかし「直近3日間の通信量合計が15GB以上になった際、混雑時間帯(翌日の18時~翌々日の2時頃まで)は通信速度が約1Mbpsに制限されてしまう」という使用制限があります。
【速報】2022年2月 WiMAX公式サイトよりメインプランに関する「3日間で○○GB」という文言が削除され、文字通り無制限の時代へと突入しました!プロバイダの詳細はトップページをチェック
この制限は一時的なものになりますので、直近3日間の通信量合計が15GBを下回り次第解除され、混雑時間帯でも通常通りの速度で使用可能な状態に戻ります。
そしてプラスエリアモードは「月間に15GBの使用制限」があります。こちらは上述の直近3日間の使用量による制限とは違い、月に15GB使用した場合は翌月になるまで解除されない制限となります。
- ○○放題プラン ← 標準モード(無制限)
- プラスエリアモード ← 限度ありの追加オプション
少しややこしいですが、ギガ放題プラスプランではプラスエリアモードで15GB使用し制限を受けたとしても標準モードの方にまで使用制限がかかったりはしません。
メインプランの「基本無制限・直近3日間の使用量によって起こる混雑時間帯制限」を軸に、更にその内月に15GB分だけはオマケでプラスエリアモードを使うことも出来る、という感覚です。
2.ギガ放題プラン

次に「ギガ放題プラン」。Webサイトや動画の閲覧程度であればストレス無く行えるプランであり、こちらも月間データ容量は無制限です。そして 「直近3日間の通信量合計が10GB以上になった際、混雑時間帯(翌日の18時~翌々日の2時頃まで)は通信速度が約1Mbpsに制限されてしまう」 という使用制限があります。制限を受けるまでの通信量合計が「10GB」なのがギガ放題プラスプランとの違いになります。
プラスエリアモードについても「月間に7GBの使用制限」と少ない容量であり、加えて7GBを超えて使用してしまった場合は標準モードの通信速度も月末まで制限(最大128kbps)されてしまいます。
ギガ放題プラスプランではプラスエリアモードはオマケで付いてくるような感覚でしたが、ギガ放題プランではプラスエリアモードを使用する場合注意したいところです。
3.ライトプラン

最後に「ライトプラン」。上記2つのプランと違い月間データ容量が7GBであり、それを超えるとその月はずっと速度制限(最大128kbps)を受けてしまいます。この一点以外は全てギガ放題プランと同じなので、その解説を参考にして下さい。
それぞれのプランの比較表
ここまでの内容を簡単に表にすると以下のようになります。
ギガ放題プラスプラン | ギガ放題プラン | ライトプラン | |
月間データ容量 | 無制限 | 無制限 | 7GB |
直近3日間使用容量 | 15GB | 10GB | – |
プラスエリアモード | 15GB/月 オマケ感覚で使用可 | 7GB/月 超過には注意が必要 | 7GB/月 超過には注意が必要 |
制限中の通信速度でできること

ここからは制限中の速度は実際どのような使用感なのかを解説していきます。
まず初めに「ギガ放題プランでプラスエリアモードを月間7GB以上使用した場合」と「ライトプランでモード問わず月間7GB以上使用した場合」の128kbps制限についてですが、こちらは一般的なキャリアの速度制限と同じくWebブラウザで検索するだけでも数十秒かかる程の制限です。
そして、「ギガ放題プラン」と「ギガ放題プラスプラン」で直近3日間の使用量が規定値を超えた場合の1Mbpsについてですが、普通のWebサイトの閲覧やスマートフォンで見る程度の画質の動画再生なら支障無く可能な程度の速度です。
しかしながら画像が多いページだと表示に時間がかかり、動画もタブレットやPC向けの高画質にするにはある程度読み込みのための時間が必要になります。また、動画等大きめのファイルを端末にダウンロードするのも同様です。そしてダウンロード中はほとんど他の作業は出来ないぐらいの重さになります。
私も制限状況下でどうしてもファイルのダウンロードが必要になった時は、その間に別の用事を済ませるようにしたりしていました。制限について理解した上で使用する分には問題無いですが、やはり普段のような常に快適な速度とは言い難いですね。
制限にかからないようにしたり、上手に使う工夫

直近3日間の使用量次第で混雑時間帯の速度が制限されてしまうわけですが、月間データ容量は無制限ですから仕組みを理解した上で上手に使いたいものです。
一番簡単なのは1日あたりの使用量を考えて使うことでしょうか。3日間で10GB(ギガ放題プラスプランであれば15GB)を超えないように1日あたりの上限を考え、もし使いすぎてしまった場合や逆に余裕が出た場合にも次の日に調整する…という形を取れば分かりやすく、かつたくさんの通信量を快適に使用することが出来ます。
また、予定を上手に組んで大きく使う日と全然使わない日に分けるのも有効ですね。固定回線を引いていたり、スマートフォンでキャリア契約している方ならそちらと併用し速度制限がかかる日・時間帯はそちらを使うといった形も良いのではないでしょうか。
筆者がオススメするのは、どれだけ使っても朝方~日中は制限がかからないことを利用して、その時間帯に見たい動画をタブレット等でダウンロードしておいて夜にゆっくり見る…といった方法で大きく容量を使う形です。
混雑時間帯に大きく通信量を使うのが難しいなら、モバイルWi-Fiならではの携帯性を活かして日中に空いた時間で使ってしまおうというものですね。
せっかく無制限の使用容量があるのですから、上記のような方法を利用して上手く活かしたいものです。
最後に
通信容量周りについては、私自身WiMAXの使用を考えた際にややこしいなと感じた部分でもあったのでこの記事を通して理解の助けになれたなら幸いです。
余談ですが、筆者は「ギガ放題プラン」を契約しておりその使用感に満足していました。それ以上の「ギガ放題プラスプラン」が追加され、当時と違いプラスエリアモードの利用に追加課金も必要無くなっているなど更に快適に使用出来るようになったWiMAX。モバイル回線を考えている方はぜひ一度検討してみても良いのではないでしょうか。