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「公衆無線LAN」と「WiMAX」の違いとは?具体的に解説
インターネットに繋がず生活している人は居ない、とさえ言える昨今。有線、無線LAN、Wi-Fi…ネット接続するだけでも様々な関連用語が飛び出してきて、何がなんだかという方もいらっしゃると思います。
ここでは「外で使えるWi-Fi」として混同してしまいがちな、公衆無線LANとWiMAXの違いについて解説していきます。

文章を書くのが好きです。WiMAXはギガ放題プランで2年使用。
公衆無線LANについての解説

まずは公衆無線LANとはどういうものなのか、という点から解説していきます。
公衆無線LANとは、「公衆」と名の付く通り、不特定多数の人が使えるように設置している無線LANアクセスポイントのことを指すものです。
ファストフード店や喫茶店、ホテル等に設置されていることが多いですね。大手携帯電話キャリアを始めとした契約者のみが利用出来る有償の公衆無線LANサービスもあります。こちらは多くの人が集まる電車のホームに設置されていたりすること多いでしょうか。
お店に設置されているもののほとんどは利用するお客さんに向けてのサービスとして無償で提供されています。喫茶店でスマホを見ながら時間を潰す時などには大変ありがたいサービスですが、場所によっては接続が不安定だったり速度が安定しないこともあるのが少し気になる点ですね。
また、セキュリティの脆弱性も問題になることが多いです。公衆無線LANを利用する際には個人情報が必要なページの閲覧は避けた方が無難です。
WiMAXについての解説

次はWiMAXとはどういうものなのかについての解説になります。WiMAXとは、「UQ WiMAX」が提供しているモバイルWi-Fiルーターサービスです。
多くのWi-Fi接続はどこかに設置しているルーターを利用するためその周囲でしかインターネットに繋がることが出来ませんが、WiMAXは持ち歩ける無線LANルーターを使用するためどこでもWi-Fi接続が可能になります。
使用容量が無制限なのも魅力の一つで、まさに「いつでもどこでもインターネット」を体現したものと言えます。
回線を自分で契約することになるので、月額の利用料金はかかってしまいます。裏を返せば、不特定多数の接続によるセキュリティ面での心配はありません。
両者の大きな違いを比較

ここからは、上記を踏まえてポイント毎の公衆無線LANとWiMAXの違いを比較していこうと思います。
まずは携帯性です。
公衆無線LANは設置されているものでその周辺でしか使用出来ません。場所によって全く繋がらなくなったり、不安定になってしまうケースもあるでしょう。
対してWiMAXはポケットWi-Fiであり持ち歩きが可能なのでどこでも使うことが出来ます。また、オプションによって二種の回線を併用することも出来るので多くの場面で安定した通信が可能です。
次に料金です。
公衆無線LANはお店にサービスで設置されているもののほとんどは(そのお店での代金はかかりますが)無料です。また契約者向けの有償のものであっても月額1,000円を超えるものはほとんどありません。また、携帯会社のものであれば契約プランでおまけのように付いてくることもあります。
対してWiMAXは個人で一つの回線を契約することになるので月額2,000円~に加えて端末代がかかります。ただし、端末代0円のキャンペーンがUQ公式でも開催されているなどで見た目より安くなるケースがほとんどです。
次にセキュリティ面です。
公衆無線LANは誰でも、いつでも接続可能であるが故に通信情報の漏洩が起こりやすい傾向にあります。個人情報をやり取りするページへのアクセスは厳禁と言っても過言でもありません。ある意味、使用可能なサイトが限られているとも言えるでしょう。
対してWiMAXは家庭で契約する回線と同じように、自分(とアクセスポイント・パスワードを知らせた人物)しか利用出来ないのでセキュリティ面でも安心です。
これらを見ていくと、外で利用出来るWi-Fiサービスという点は同じですが公衆無線LANとWiMAXには大きな違いがあり、全くの別物とさえ言えることが分かります。
公衆無線LAN | WiMAX | |
携帯性 | △ | ◎ |
料金 | ~\1,000 | \2,000~ |
セキュリティ | × | ◎ |
選ぶならどちらがいいのか?

ここまで両者の違いについて見てきましたが、結局どちらがいいのか?という点を見ていきます。
結論から言えば回線契約で悩んでいるのであればWiMAXの方が良いでしょう。持ち運べて無制限なWi-Fi回線というものはとても便利なものです。
それでありながら料金も固定回線より安くつくことの方が多く、開通工事の手間や料金、順番待ちも必要ありません。何よりこれ一つあれば家でのインターネット接続まで済んでしまうので、総合的に見たコストパフォーマンスも圧倒的です。
前の項目でも軽く触れましたが、WiMAX通常のWi-Fi回線でも安定してストレスを感じない速度で通信可能な上、「プラスエリアモード」というオプションを利用すれば二種の回線を併用し、自動で切り替えることによって更なる安定性と速度が見込めます。
また、「プラスエリアモード」は昨今話題の5Gにも対応しています。現在進行形で利用可能なエリアは拡張されていっているので、まだ対応していない地域であっても期待が出来ます。勿論、5G非対応の地域であっても通常の4G回線は利用可能なので安心して下さい。
勿論、明確な理由があり有償の公衆無線LANを契約するのであればこちらも悪いものではありません。ただ、自由度や使い勝手の面では大きく劣ってしまうので、なんとなくで契約しても思ったように行かないケースが多いです。
実際筆者もスマートフォンの契約プランに公衆無線LANの利用権が付いていたことがありますが、時々駅のホームなどで自動接続はするもののまともに機能していませんでした。むしろ、わざわざWi-Fiを切断する手間になってしまいあまり良い思い出はありません。
例としてあげるなら、家で自由に使える固定回線を既に契約しており、スマートフォンである程度の通信容量を契約しているしほとんどは満足しているがもう少しだけ自由に外でもインターネットを使いたい…なんて方には公衆無線LANの有償契約も良いでしょう。
勿論、その際には自分の活動範囲と無線LANの使用可能な場所を照らし合わせて求める場所で問題なく使えることの確認は必須です。
また、これまでに何度か述べたように「繋がりはするものの不安定・ほぼ機能しない」などということも珍しくありません。前調査はしっかり行い、節約しようとしたのに無駄金になってしまった…ということのないようにしたいですね。
最後に

同じ外で使えるWi-Fiと一口に言っても、公衆無線LANとWiMAXはほとんど別物になっています。
お店やホテルに設置されている無償の公衆無線LANはセキュリティ面にはくれぐれも気をつけて上手く利用したいですね。有償の公衆無線LANの利用権を契約する場合にはしっかり考え前調査を行った上で、後悔しないようにしましょう。
そして外でのインターネット利用に悩んでいる方には是非WiMAXをオススメします。通信容量無制限かつ持ち運び自由で料金も固定回線より安くつく、とコストパフォーマンス抜群のポケットWi-Fiです。
細かい点ですが、ストレスフリーという面では一度Wi-Fi接続するだけでずっと使えるのも魅力です(公衆無線LANはその都度アクセスポイントを探し、必要であればパスワード入力の手間があります)。是非一度検討してみて下さい。